January 20, 2019

Windows PC でOSをデュアルブートするときの覚え書き

event_noteJanuary 20, 2019

この記事ではレガシBIOSでOSを起動する設定となっているWindows PCで Linuxや、Vista以降のWindows などをデュアルブート (マルチブート) するときの大まかな流れについて見ていきます。UEFIでOSの起動を行っているPCの場合は多少手順が異なるところがありますのでご注意ください。

この記事で紹介している操作の過程には、操作を誤ると最悪の場合、OSを含むPCの全データが消去されたり、電源を入れてもWindowsが起動しなくなる危険性があります。また、パソコンを以前の状態に戻すリカパリを行うこともできなくなるかもしれません。
不安な場合は、操作を行わないことを強くお勧めします。
操作を行う場合は、ご自身のリスクにおいて実行ください。当記事を参照したことにより生じた損害・不利益について当サイトは責任を負いかねますので予めご了承ください。

HDD (SSD) のパーティションの状況を確認

まずは、Windowsの「ディスクの管理」プログラムを開いて、現在のPCのHDD (SSD) のパーティションの状況も確認しておきましょう。

WindowsキーRキーを同時押しし、「ファイル名を指定して実行」の入力欄にdiskmgmt.mscと入力して実行すると、「ディスクの管理」画面を開くことができます。

マルチブートにしたいPCがレガシBIOSかUEFIかを確認

続いて、以下のサイトなどを参考に、マルチブートにしたいPCがレガシBIOSかUEFIかを確認ください。
BIOSモードという項目が存在せず、BIOSバージョンという項目が存在している場合レガシBIOS起動のPCです。

レガシBIOSだった場合

レガシBIOSだった場合は、そのPCに内蔵されているHDD (SSD) のパーティションテーブルは原則MBRというものになります。MBR方式のHDD (SSD) ではプライマリパーティションを4つまで、もしくは、プライマリパーティション3つと拡張パーティション1つの計4つまでしかパーティションを作成することができません。レガシBIOSのWindows PCで、4つ以上パーティションを作成したい場合は、拡張パーティションを使う必要があります。

拡張パーティションは、その中に複数の論理ドライブと呼ばれるパーティションを持つことができるので、新規に論理ドライブを作成するという形で、4つ以上のパーティションを一つのHDD (SSD) に持たせることができます。Windows Vista 以降の Windows は論理ドライブにインストールすることが可能になったそうなので、複数のOSを一台のHDD (SSD) にインストールしてマルチブートしたい時には、2つ目の以降 のOSを、拡張パーティションの中に作成した論理ドライブにインストールする選択も可能です。
一例ですが、拡張パーティションの中に 、Xドライブ、Yドライブ、Zドライブ という論理ドライブを作成して、そのそれぞれに、Window Vista、Windows 7 、Windows 8 をインストールすることも (やろうと思えば) 可能だと思われます。

UEFIだった場合

現在は、旧BIOSからUEFIマザーボードへの移行期のようで、多くのUEFIでは、旧BIOSと UEFI の互換性を保つため、UEFIの設定画面に「Boot Mode」などといった項目を設けて、ユーザーの用途に応じて、レガシBIOSとUEFIの二つの起動モードが選べるようになっているようです (いずれ、UEFIのみしか選択できないものが主流になるかもしれませんが)。
UEFIの場合、基本的にはそのPCに内蔵されているHDD (SSD) のパーティションテーブルはGPTというものになります (例外的にWindows7などをUEFIモードでインストールするためにMBR方式のHDDが用いられることもあるようですが...)。
現在のPCで使っているHDDのパーティションテーブルがGPTMBRかを確認するには、先ほどの「ディスクの管理」画面からプロパティを開くのが分かりやすいと思います。

PCに電源を入れますと、Windows OS(オペレーティングシステム)は、OSを起動する前にハードディスクドライブのすべてのパーティションを確認する必要があります。ドライブのパーティションスタイルには、古いMBR(Master Boot Record:マスターブートレコード)とGPT(GUIDパーティションテーブル)の2つが使用されています

HDD(SSD)のパーティションテーブルが、
GPTだった場合は、以下では「UEFIの場合」の項目をそのままご覧ください。
MBRだった場合は、(レガシBIOSモードではなく) UEFIモードで起動を行うMBRのHDD (SSD) という少し例外的な構成ですので、現状でメインのOSが問題なく動いているならば、パーティションをこれ以上触らない方が (デュアルブートするのは別の機会に もしくは 別のGPTのHDDなど にした方が) 良いのではないかと思います。

UEFI や Windows 8 - 10 の場合の、OS起動に関する新しい仕様、UEFIに関連する用語については、こちらのサイトで非常に詳しくまとめられていました。

UEFI環境下でのマルチブートのための設定については、こちらもご覧ください。

パーティションの作成

以下の操作 (パーティション分割 ~ ディスクイメージからのインストール ) は、ディスク容量にある程度余裕のある HDD (SSD) 、データが消えてしまっても問題ない HDD (SSD) で行うことをお勧めします。

パーティションの分割を行うと、メーカーPCの場合は、PCを出荷時や以前の状態に戻す「リカバリ」操作ができなくなる可能性があります。リカバリディスクを作成していない場合は特にご注意ください。

既存のパーティションの容量 (サイズ) を縮小して未割り当て領域を作成し、その未割り当て領域をフォーマット、アルファベット1字を割り当てたボリュームを作成するというのが大まかな流れです。

先ほど見た「ディスクの管理」画面からパーティションを縮小 (分割) することも可能ですが、拡張パーティションを作成できなかったり、少し分かりにくい部分があるので、この記事では「MiniTool Partition Wizard」というフリーソフト (非商用、家庭内使用の場合) を使ってパーティションを作成していきます。

このソフトのインストールウィザードには、パーティション作成とは関係ないソフト (二種類?) のインストールを行うかの同意画面が出るようなので、必要ない場合はチェックを外しておきましょう。

レガシBIOSの場合の 拡張パーティションの作成

レガシBIOSのWindows PCで、HDDに4つ以上パーティションを作成したい場合は、拡張パーティションを作成する必要があります。レガシBIOSの場合で、現在プライマリパーティションが2つもしくは3つ存在している場合は、後々のことを考えて、拡張パーティションを作成することをお勧めします。

プライマリパーティションが現状で4つあり、それ以上プライマリパーティションを作成できない場合は、空きのあるハードディスクの領域 (例えば、Dドライブなどのパーティション) のボリュームを論理ドライブに変換する必要があります。
例えば、CドライブにWindowsがインストールされていて、Dドライブがあるという場合には、そのほかに、システムパーティションと、(メーカー製PCの場合には) リカバリのためのパーティション (回復ドライブ) があることが多いと思います。その場合には、すでに4つのプライマリパーティション存在していて それ以上パーティションを分割することができないので、既存のボリューム (Dドライブが適任かも) を論理ドライブに変換する必要があります。

拡張パーティションの作り方

まずは、既存のボリュームを論理ドライブに変換 (既に4つプライマリパーティションがある場合) して、その後、既存のボリューム (論理ドライブ または OSの入っているCドライブ) を縮小して、未割り当て領域を作成します。

MiniTool Partition Wizard を起動して、既に4つプライマリパーティションがある場合は、論理ドライブに変換したい既存のプライマリパーティション (Dドライブなど) を右クリック、パーティションを論理に設定を選択します。

これで完了する場合は、適用ボタンで変更を適用します。

作成した論理ドライブ (もしくは Cドライブ) を縮小して未割り当て領域を作成

続いて、LinuxなどのOSをインストールするための未割り当て領域を作成します。先ほど変換した論理ドライブ (または OSの入っているCドライブ) を右クリックして移動/サイズ変更を選択します。
(※OSの入っているCドライブを縮小する場合、パソコンの再起動が必要になる可能性があります)

つまみを左右に動かして、論理ドライブ (または OSの入っているCドライブ) の領域を縮小します。このドライブを縮小して余った領域が、新しいOSをインストールするための未割り当て領域となります。以下の例では、220GBほどの未割り当て領域を右側に設定しています。

未割り当て領域をフォーマットして 拡張パーティション (論理ドライブ) として使う

未割り当て領域をフォーマットして 拡張パーティション (論理ドライブ) として使いたい場合は、未割り当て領域を右クリックして新規作成を選択。

拡張パーティションとして使いたい場合は、パーティションタイプはプライマリではなく論理を選択してください。

変更を適用するために、適用ボタンをクリックして、無事に終了すればパーティション作成はひとまず完了です。

UEFIの場合の 新規パーティション (未割り当て領域) の作成

現在使っているPCがUEFIに対応していないため、私の環境では確かめることができないのですが、UEFIで HDDのパーティションテーブルがGPTの場合、拡張パーティション (論理ドライブ) を使う必要性は無く、新しくOSをインストールするための 未割り当て領域 もしくは プライマリパーティション を作成するだけで支障はないと思われます。

こちらのサイトのレビューでは、見た限りGPTのハードディスクで MiniTool Partition Wizard を使ってプライマリパーティションを4つ以上作成できているようですので参考までに。

既存のパーティションを縮小して未割り当て領域を作成

LinuxなどのOSをインストールするための領域を作成し、必要に応じてその未割り当て領域をフォーマットします。縮小したいパーティションを右クリックして移動/サイズ変更を選択します。

つまみを左右に動かして、論理ドライブ (またはプライマリパーティション) の領域を縮小します。このドライブを縮小して余った領域が、新しいOSをインストールするための未割り当て領域となります。以下の例では、220GBほどの未割り当て領域を右側に設定しています。

変更を適用するために、適用ボタンをクリックして、無事に終了すれば 未割り当て領域 の作成は完了です (未割り当て領域をフォーマットしたい場合は、未割り当て領域を右クリックして新規作成から行うことができます)。

新規にインストールしたいOSのインストールディスク (インストールメディア) を作成

次に、OSのインストールディスクを作成します。インストールディスク (インストールメディア) として使えるのは、CD、DVD、ブルーレイディスク、USBフラッシュメモリなどです。

USBメモリを使う場合

USBメモリを使う場合、そのUSBメモリはフォーマット (保存されているデータは消去されます) する必要がありますが、USBメモリを使う利点としては、通常のDVDの容量4.3GBに収まりきらないディスクイメージ(ISOファイル) ― 例えば、Windows10の 32bit・64bit共用版ディスクイメージ など― が、8GB以上のUSBならば扱えること、USB3.0対応のUSBならばデータ読み込みがDVDなどよりも速くインストールに掛かる時間が多少短縮できること、USBメモリを再フォーマットすれば、また他の用途にも使え、お試しし易いことが挙げられます。

WindowsでUSBを使ったインストールディスクの作成にはRufusというフリーソフトがおすすめです。Rufusの使い方については以下のサイトが参考になりました。

追記

Rufus のパーティション構成の設定については、レガシBIOSの場合はMBRを、UEFIモードの場合はGPTを選択すれば基本的にはOKです。

DVD・CDの場合

こちらのサイトが参考になるかも知れません。

インストールしたいOSのディスクイメージファイル (ISOファイル) の入手

インストールディスクに使用するOSのディスクイメージファイル (.isoファイル、.imgファイル) は、そのOSの公式サイトからダウンロードできるものが大半だと思います。

一例ですが、Windows10のディスクイメージファイルはこちらからダウンロードできます。

Windows10のISOファイルをMicrosoftの提供するツールを使わずに直接ダウンロードする方法もあるようです。

インストールディスクを使ってOSをインストール

前の手順で作成したインストールディスク (インストールメディア) を使って、先ほど作成したパーティションにOSをインストールします (UEFIモードの場合はこちら)。

レガシBIOSの場合

BIOS設定から、先ほど作成したインストールディスク (USBやDVDなど) を優先して起動する設定に変更します (なお、メーカーロゴ画面でF12キーなどを押して、起動するデバイスを直接選択できるPCの場合は、以下の優先順位の設定は必要ありません。そのままインストールメディアを起動するだけでOKです)。

BIOSの設定画面の入り方については、メーカーごとに異なるようですので、お使いのPCメーカーのサポートページなどをご覧いただければと思います。
Windows 8 - 10 がインストールされているPCの場合こちらの設定を行ったほうが良いかもしれません。
また、こちらのサイトでは各メーカーのBIOS画面の入り方について一覧にされていました (NECの場合はF2キーを連打する必要があるかも)。

インストールディスクの起動順位をHDD (SSD) よりも優先させる設定に変更

BIOSの画面に入ったら、キーボードの矢印キーやENTERキーなどを使って、先ほど作成したインストールディスク (インストールメディア) が HDD (SSD) に優先して起動するように設定を行います。
お使いのPCの版型(機種名) and 起動ドライブもしくはお使いのPCの版型(機種名) and 起動順位といった形で検索エンジンにかけるとサポートページが見つかるかもしれません。
こちらのサイトではSONYとNEC製パソコンでUSBメモリを最優先で起動させる一例が紹介されています。

「Windows10のUSBメモリを作り、USBメモリから起動しようとしたけれど、起動出来ない」と相談が。

インストールディスクとして使うデバイスの起動順位を変更したら、BIOSの設定を保存して、終了します。その後、インストールディスクを挿入した状態でPCの電源を入れ、インストールディスクが起動すれば成功です。OSのインストールを、そのOSの案内画面に沿って進めていきます。

Windows 8 - 10 がインストールされているPCの場合

念のため、Windowsの設定項目から「高速スタートアップ」を無効にした方が良いのではないかと思われます。

UEFIの場合

UEFIの場合、他のOSをインストールするためには、まずはUEFIの設定画面から、Fastboot (Quickboot)を無効にして、更にセキュアブートを無効、CMSを有効にするのが定石のようです。そして更にWindowsの「高速スタートアップ」を無効にします。

UEFIの設定画面への入り方とFastbootの無効化についてはこちらで解説されていました。

セキュアブートの無効化、CMSの有効化についてはこちら...ページタイトルとやりたいことが逆ですが、今から行いたいのはセキュアブートの無効化とCMSの有効化です。念のため...

続いて、Windowsの設定から、「高速スタートアップ」を無効にします。この「高速スタートアップ」は紛らわしいですが、先ほどの Fastboot とは別物のようです。

デュアルブートしたいOSのインストールディスク (インストールメディア) の起動

🍡 UEFIの画面から起動するデバイスを直接指定する方法

こちらのブログではUEFIの画面から、起動するインストールディスク (インストールメディア) を直接指定して起動する手順が紹介されています。Boot Menuで [UEFI: ○○○] という表記となっているデバイスを選択するのがポイントのようです。また、機種によっては、電源を入れてすぐの起動画面でF12キーなどを押して、起動するデバイスを直接選択できる場合もあります。

🍡 Windows10から起動するデバイスを直接指定する方法

こちらのブログではWindows10の画面から、起動するインストールディスク (インストールメディア) を直接指定して起動する手順が紹介されています。

W942LU(Celeron N3050 1.6GHz, メモリ2GB)をUEFIブートに設定して、Windows 10 (64bit)と Xubuntu 18.04ベースの Voyager 18.04 (64bit)をデュアルブートしてみました。
🍡 UEFIの画面からインストールディスク (インストールメディア) が最優先で起動するようデバイスの優先順位を設定する方法

こちらのサイトなどで紹介されていました。

“UEFI BIOS“とは新しいBIOSの仕様。 以前の レガシーBIOS と比べると操作性の良さやセキュリティーの高さ、高速ブートなどの利点があります。 そんなUEFI BIOSですが、接続したCD・DVD・HDD
Windows10でUEFIブート環境を使っていて、GPUも搭載しているPCにUbuntuをデュアルブートする際の手順をまとめました。Try Ubuntu, Install Ubuntu後に画面が真っ暗になってしまう問題を解決、その他、Windows10の高速スタートアップの無効化、UEFIBootのFastBoot,SecureBootの無効化に書きました。

Windows Boot Manager と 他のOSのローダー の優先順位の変更について

UEFIの場合

LinuxなどのOSを追加でインストールした場合、Linuxでは GRUB などのローダーが新たにインストールされ、そこから、Windows(Vista以降)のローダー (Windows Boot Manager) や、 Linux を選択して起動を行うという格好になりますが、UEFIの場合は、Linuxをインストールしただけでは、Linuxのローダー (GRUBなど) が Windowsのローダー (Windows Boot Manager) よりも優先して起動する設定にならない場合があるようです。そのような場合には、UEFIの設定項目から、Linuxのローダー (GRUBなど) を Windows Boot Manager に優先して起動させる設定にする必要がありそうです。

 前回の続きです。セットアップディスクとインストール先(Windows10のHDD)のパーティションも準備できましたので、インストール作業からスタートです。3. インストール ubuntuのインストール方法は、Macの時と同様の方法で行いました。① USBメモリ(セットアップディスク)をPCに挿して、PCを再起動させると、ubuntuのGUIが立ち上がります。デスクトップ上の「Install Ubuntu 18.04LTS」アイコンをダブルクリックするとインストー...
Windows10でUEFIブート環境を使っていて、GPUも搭載しているPCにUbuntuをデュアルブートする際の手順をまとめました。Try Ubuntu, Install Ubuntu後に画面が真っ暗になってしまう問題を解決、その他、Windows10の高速スタートアップの無効化、UEFIBootのFastBoot,SecureBootの無効化に書きました。

レガシBIOSの場合

LinuxなどのOSを追加でインストールした場合、Linuxでは GRUB などのローダーが新たにインストールされ、そこから、Windows(Vista以降)のローダー (Windows Boot Manager) や、 Linux を選択して起動を行うという格好になりますが、昔ながらのBIOSの場合には、Linuxなど他のOSをインストールしただけで、Windows Boot Manager ではなく、他のOSのローダー (GRUBなど)が先に読み込まれるよう、HDDのMBRが書き換えられるものと思います。

Windows Boot Managerを GRUB などのローダーよりも先に読み込ませたいことがあるかもしれませんが、そんなときは、レガシBIOSの場合、EasyBCDというフリーウェア (非商用・個人利用の場合) が便利でした。

EasyBCDを使った Windows Boot Manager で表示されるOSエントリの編集方法
(MBR方式のHDD・SSDにのみ対応)

EasyBCDの操作を誤ると、Windowsが起動しなくなる可能性がありますので十分ご注意ください。念のため、「システム修復ディスク」を作成しておくと多少は安心かも知れません。

パソコンがトラブルに襲われ、Windows10が正常に起動しなくなった場合などで、利用することのある機能。 システムの修復ディスクとリカバリーディスク。これらの違いと、システム修復ディスクの作り方と起動の仕方をご紹介します。

追記:Windows8.1の場合はシステム修復ディスクは作成できない可能性があります。

Windows8のときのイメージ バックアップ作成には「コントロールパネル」⇒「システムとセキュリティ」⇒「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」⇒「Windows7のファイルの回復」という名前の項目から入るようになっていましたが、これがWindows8.1では「システム イメージ バックアップ」という名前に変わりました。
EasyBCDのダウンロード

公式サイトはこちらです。無料版のダウンロードはリンク先のページの下のほうにある、Non-commercial Freeという項目にあるREGISTERボタンから。REGISTERとありますが、メールアドレスやユーザー名を入力しなくてもREGISTERボタンを押すだけでダウンロードできるようです。

EasyBCD is a software utility for Windows that lets you control and configure the BCD/BOOTMGR bootloader for Windows Vista, Windows 7, Windows 8, and Windows 10 for dual-boots.
Windows Boot Manager を Linux のローダーよりも先に読み込ませたい場合

EasyBCDを起動して、BCD Deploymentという項目からInstall the Vista+ BCDを選択し、Write MBRを実行します(WindowsXPが共存しているHDDの場合は実行しないほうが良いかもしれません)。これを行うと、Windows Boot Manager が GRUB よりも先に読み込まれるようになります。すると、GRUBなどにアクセスできず Linuxを起動することができなくなるので、この後、Windows Boot Manager にLinuxなど他のOSの情報を追加していきます。

Linuxなどの項目を Windows Boot Manager に追加

Add New EntryからデュアルブートするためにインストールしたOSの種類を選択。例えばUbuntuの場合はLinuxで、ローダーのタイプはGRUB 2です。GRUB(Legacy)が使われていることは現在では少ないと思います。そして、エントリに登録するNameをお好みで入力して、DriveにはそのOSをインストールしたパーティションを指定します。指定が終わったらエントリを追加するために、Drive: の下にある 緑の+アイコン をクリックして完了です。

追加したエントリを削除したくなったときは

Edit Boot Menuから削除したいエントリをクリックして選択状態にしてから、Deleteボタンで削除です。Windowsを誤って削除しないようにご注意を。

EasyBCDは便利ですが、GPT方式のHDD (SSD) では使うことができないようなので、UEFIモードで起動する GPT方式の ハードディスク の場合はGRUBなどを先に読み込ませ、そこから Linux や Windows (Windowsブートマネージャー) を選択して起動するという形になりそうです。