今回は、画像編集ソフトPhotoshopを使ってGIFアニメーションを作成する手順についてみていきます。対象とするのは Windows 版の Photoshop CS6 ですが、CC 以降でも共通する点は多いと思われます。
AnimDessinを導入
AnimDessinは、Stéphane Baril氏によって開発された Photoshop 用の無料エクステンションです。このエクステンションを導入することで、GIFアニメを作るのに必要なタイムラインに関連する機能を手軽に使うことが可能になります。
Photoshop CS6 (Windows版) の場合
CS6(Win版)の場合はこちらのリンクからAnimDessinをダウンロード下さい。
ダウンロードしたAnimDessin_CS6.zipを展開し、その一つ中にあるAnimDessinフォルダを、C:\Program Files\Adobe\Adobe Photoshop CS6 (64 Bit)\Plug-ins\Panelsに配置します(Plug-ins,Panelsといったフォルダがない場合は手動で作成してください)。
32Bit版やMac版のPhotoshopCS6には対応していない可能性があります。
Photoshop CC以降の場合
CC以降の場合はGithubにてAnimDessin2という名前でエクステンションが公開されています。
6-17-2019 追記: Photoshop CC 2019 (Win版) の場合は...
リンク先から、AnimDessin2_CC18.zxp というファイルをダウンロードして、適当なファイル解凍ソフトを使って展開し、生成されたAnimDessin2_CC18フォルダを、C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe\CEP\extensionsの中に配置して下さい。
PhotoshopからAnimDessinのパネルを開く
以下の操作画面はすべてCS6のものです。
まずは、画像ファイルを開くか、新規作成して、画像編集ができる状態になっていることを確認ください。
続いて、ウィンドウ>エクステンションからAnimDessinを選択します。
以下のようなパネルが表示されれば、AnimDessinの準備は完了です。
ビデオタイムラインの操作
今回の記事では以下の画像の、下に番号を振ったAnimDessinの機能を、タイムラインパネルとともに使います。
初めに①のボタンを押して、タイムラインパネルを表示させます。このボタンでは、タイムラインパネルの表示/非表示を切り替えることができます。次に、下のほうに表示されるタイムラインパネルの「ビデオタイムラインを作成」をクリック。
フレームレートの設定
最初に、作成するGIFアニメのフレームレートを設定しておきましょう。タイムラインの右上のアイコン(下の図の赤枠部分)から、「タイムラインのフレームレートを設定」を選択。
10fpsだと1秒間に10コマ、極端に60fpsにすると1秒間に60コマ、極端に1fpsにすると1秒間に1コマのGIFアニメが作れます。
ビデオグループの追加とコマの作成
ビデオアイコン (下の図の赤枠部分) をクリックして、「新規ビデオグループ」を選択。
続いて、今作成したビデオグループをクリックして選択状態にして、AnimDessinのページのアイコンを押してください。
すると、新しいコマが作成できます。
コマの編集
コマを編集するには、編集したいコマの頭の部分に、タイムラインの時間目盛りのところにある・・・マークを引っ張ってくる必要があります。
その後、編集したいコマをクリックして選択状態にするとそのコマへの描画が可能になります。
以下の画像は、2コマめを編集する場合の例です。
オニオンスキン&色分けの活用
オニオンスキンを有効にすると、前後のコマに描画した内容が薄く表示されるようになります。
また、AnimDessinのボタンから、赤・緑・青のフィルタをコマにかけることもでき、オニオンスキンと合わせて活用することで、前後のコマとの区別が容易になります。
色を元に戻したい場合は、AnimDessinの〼マークを押せばOKです。